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離れて暮らすことが親孝行になることも

あえて親元から離れる

いつまでも親元にいて離れないことを親孝行と思っている人も少なくありませんが、しっかりと独立して暮らせるようになるのも本当の親孝行のひとつです。
中には、結婚を考えている人がいるけれど、結婚をすれば実家を離れてしまうことになり親孝行ができないと考えている人もいますが、実はこれは大きな間違いなのです。
というのも、このケースは結婚に踏み切れない自分の優柔不断な性格を自覚せず、親のせいにしている可能性もあるためです。

結婚を断念してしまうのは、自分にとっても親にとっても良くないことです。
こういった間違った選択をしてしまうと、後になって後悔の念が募り、知らず知らずのうちに親を責めてしまうこともありますので注意したいものです。

親への依存

大学卒業して社会人になっても親元からなかなか離れられないという人は、親をいたわりたいという気持ちの影に親への依存が隠れていることが多いものです。
家を出て独立するためにはお金がかかりますし、トラブルなども全て自分で解決しなければならなくなりかなり大変です。
親元に残っている人はこういった問題と直面しなくてもいいため、ずるずると一緒にいてしまうことが多いのですが、これでは自分にとっても親にとっても良い状態とはとても言えません。

大切に育てた子供を手放したくないという親の気持ちが強いというケースもありますが、子どもが自活できるようになってこそ子どもにとって良い子育てと言えます。
経済的な支援がまだ必要だとしても、親元を離れ徐々に生活を独立させるようにしましょう。

親から離れることが親孝行

親からしてみれば子どもが一人前になって自立することが人生の勲章なわけですから、頃合いを見計らって独立することは非常に大切です。
両親を評価する立場の人も改めて両親に前向きな評価ができますし、老後の生活を楽しむための設計に集中することもできます。

親元から離れて一人暮らしをした時にかかる費用は安いものではありませんが、勤め先があれば払えない金額ではありませんし、福祉に頼るのも決して悪い手段ではありません。
総務省統計局が行った家計調査報告によれば、1ヶ月間の家賃相場は65,723円で、食費が平均47,557円、光熱費が平均7,011円、通信費が平均7,206円です。
交際費や衣服にかけるお金を押さえるようにすれば、平均的な給与額でも賄えることがわかります。

住む場所については、実家から離れていれば離れているほど頼る機会が減るのでその分自立するのも早くなるでしょう。
ただ、親が高齢だったり介護が必要という場合はできるだけ実家の近くに部屋を借りいつでも面倒を見れるよう状況を作っておくのも一案です。