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国によって異なる母の日について

国によって異なる母の日

母の日というのは、国によってそれぞれ異なっています。
日本では5月の第2日曜日に当たる母の日も、例えばインドネシアなどでは12月22日に祝われます。
日本と同様に5月の第2日曜日を母の日と定めている国には、シンガポールやイタリア、アメリカ、香港、ドイツ、オーストラリアなどがあります。

5月を母の日に定めている国は多く、例えばメキシコでは5月10日、フランスでは5月の最後の日曜日、スペインでは5月の最初の日曜日、そして韓国では5月8日が母の日となっています。
韓国は母の日と父の日を別々にせずに、「両親の日」としてまとめてお祝いをしています。

イギリスの場合はイースター(復活祭)の日曜日の3週間前に当たる日曜日が母の日で、「Mothering Sunday」と呼ばれています。
イースターの日取りの決め方はやや複雑で、春分の後の最初の満月から算出しますので、年によっては1ヶ月ほどのズレが出てきます。
タイの母の日は8月12日、タイの王妃の誕生日です。

変わったプレゼント

日本ではカーネーションと決まっている母の日のプレゼントも、国によって内容がかなり変わってきます。
フランスやシンガポールでも花を贈ることは同じですが、特にカーネーションと決まっているわけではなくて、好きな花を贈るのが習慣となっています。
メキシコではバラの花、四季が北半球と逆のオーストラリアでは菊の花が贈られることが多いようです。

スペインでは花束の他にチョコレートやアクセサリー、メイクアイテムなどが好んでプレゼントされます。
母の日といっても、花を贈る習慣がないインドネシアではディナーに母親を連れて行くのが一般的ですし、韓国では何と赤い下着か現金をプレゼントするのが母の日のしきたりとなっています。

感謝の気持ちの伝え方

母親が遠くに住んでいて母の日に会いに行けない場合、海外も日本と同じで、電話で日ごろの感謝の気持ちを伝えます。
これと合わせて花束や旅行券、ディナー券などを贈る家庭が多いようです。

もともと、母の日の起源となったのは20世紀初頭のアメリカだと言われています。
アンナという女性が、教会のミサに参列した人に亡き母親が好きだった白いカーネーションを配ったことから、「カーネーション=母を想う花」というイメージが定着しました。

同じカーネーションでも、白いカーネーションには亡き母を偲ぶ気持ちが込められているのに対して、健在な母親には母性愛の象徴でもある赤いカーネーションを贈るのが現在の習わしとなっています。
赤と白の他に、ピンクのカーネーションには「温かい心」「感謝の心」といった意味合いがありますので、ピンクが好きな母親へのプレゼントとしてはぴったりです。