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お墓参りも親孝行

先祖供養が大切な理由とは

何かと忙しい現代社会において、つい忘れられがちなのが先祖供養です。
先祖というのは、私たちが生まれてきたルーツです。
両親2人を遡れば親それぞれに両親がいるわけですから、2代遡っただけで4人、3代遡れば8人、10代遡れば1024人と祖先は増えていきます。
つまり、それだけたくさんの先祖とのご縁があったからこそ私たちは生まれてきたわけです。

20代前まで遡れば、なんと1,048,576人ものご先祖様がおり、この中の一人が別の人だっただけで今の自分は生まれてこなかったことになります。
このように、かけがえのない唯一無二のご先祖様を供養するのは非常に大切なことです。
日頃からご先祖様に対する感謝の意を忘れず、大切にすればご先祖様も必ず私たちを守ってくれます。

お墓参りも親孝行になる

最も近い先祖である両親には、存命中から親孝行をすることができます。
もうひとつの親孝行は、存命中に十分にできなかった分を供養やお墓参りという形で表すことです。

お墓参りは、以前の日本では誰でもが行っているごく普通の習慣でした。
最近では両親や祖先のお墓が遠隔地にあってなかなか行けず、お墓と疎遠になっているケースも増えています。
お墓参りは先祖に感謝の意を表すための行為ですから、おろそかにせずにできるだけ通うようにしたいものです。

お墓参りは、「いつ行かなければならない」という決まりがあるわけではありません。
とは言え、遠くに住んでいる場合には毎週・毎月通うわけにはいきません。
お彼岸やお盆、命日、あるいは回忌法要などの法事の際にできるだけ都合をつけて行くようにしましょう。

お墓参りで用意するもの

お墓参りに行く際に持って行かなければならないのは、お数珠、お線香と生花、ご先祖様が好きだった飲み物や食べ物、お供えを置くための半紙などです。
お線香をつける際にはライターかマッチが必要ですので、タバコを吸わない人は忘れずに用意していきましょう。
お墓を掃除するための柔らかいブラシや雑巾、タオル、ゴミを入れるためのビニール袋、軍手なども必要です。

掃除するための水を汲む手桶とひしゃくは、ほとんどの墓地に備え付けられています。
服装は特に決まりはありませんが、派手なアクセサリーや匂いの強い香水などは避けた方が無難でしょう。
墓地には木の根が張っていたり砂利があったりすることも多いので、滑りにくいヒールの低い靴を履いて行くことをおすすめします。

お墓に着いたら、まずは水で手を清めてから本堂にお参りをします。
墓石の汚れをスポンジや雑巾などできれいにし、最後に水を拭き取ります。
お供え物を置いた後に、お線香を供えて合掌します。
お供えに使用した食べ物や飲み物などの飲食物は、忘れずに持ち帰るようにしましょう。