親孝行は、考えてもなかなか行動に移す機会がありません。
小学校や高校の頃は、両親といることがあたりまえの生活です。日頃の感謝する前に、友人関係をよくしたり、勉強に励んだりする人が多いかと思います。社会にでても、忙しさから両親と過ごす時間を確保できないという人もいるでしょう。そう考えると、親孝行は思っている以上に難しいといえます。
親孝行をしたいけれど、なかなか実行できないとお考えの人に、日頃の感謝を形にする方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
社会人の親孝行が半数以上を占める
親孝行の方法はさまざまです。たとえば、初任給で両親にプレゼントを購入したり、正月やGWなどの長期休暇イベントを利用して、実家に帰省し家族との時間を過ごしたりする方法などもあります。
2017年10月に、20歳から29歳までの男女(計310名)に親孝行の関する意識調査が行なわれました。20代に向けて「親孝行したいですか?」という質問したところ、7割の人が親孝行したいと考えている結果となりました。また、「社会人になってから親孝行をしましたか?」という質問に6割以上がすでに親孝行をしたと回答しています。
プレゼントの内容を質問したところ、「母にバッグ、父には定期入れ」をプレゼントした女性や、「二人の思い出」を贈りたいという気持ちから「旅行」をプレゼントした男性もいます。両親の好きな商品や農作業の道具など、両親の好きな趣味に合わせてプレゼントを贈っています。親孝行を通して、お世話になった両親への感謝の気持ちやありがたみを深く感じとる人が多い傾向にありました。
自宅内の不用品を予算にする
親孝行を考えている人のなかには、感謝の気持ちを具体的な形として残したい人も多いのではないでしょうか。ただ、費用がネックになりますよね。予算確保のため、身の回りに不要な物を売却しましょう。物が手に入りやすい時代ですので、クローゼットの奥から使っていないアイテムがみつかるかもしれません。
ブランド品
「昔は使っていたけれど、今はほかのバッグに買い換えた」という人のなかに、手元に置いたままにしている人はいませんか。今後使う予定もなければ、売却して、親孝行の資金にするのもアリです。
家電製品
家電製品は買い替える機会の多いアイテムといえます。一世代前のテレビや洗濯機、テレビなどを新しく買い替えたという人も多いでしょう。そうなると、残っている家電製品は使わない物になります。古くなって使わないとはいえ、それが換金できるなら買取にだして損はありません。「さすがに買取は難しいかもしれない」と思っても、お試し感覚で買取業者にだすことをおすすめします。
使わなくなったホビーグッズ
学生の頃頻繁に使っていた楽器。または、一時的にハマったグッズなどをおもちの人もいるでしょう。たとえば、購入したDVDです。しかし、一度みた後は、興味のある内容以外はみることが少なくなります。また、子どもの頃に友人と流行ったトレーディングカードやアウトドアグッズなども買取できます。ゲーム機やソフトなどは数年で新しい物が登場しますので、今はもう使っていないゲーム機器を自宅内におもちの人も多いのではないでしょうか。
骨とう品
美術品や骨とう品。これらも買取にだせます。趣味で始めたけど、なかなか続かなかったり、集め過ぎて倉庫にしまったりしている場合もあります。一度、余分な物を買取にだしてお金にかえてみてはいかがでしょうか。もしかすると、使わない物が数十万円の価値が付く可能性もあります。
できるだけ高く買取ってもらう
予算を少しでも確保するためにも、買取依頼ではできるだけ高額買取を希望しますよね。ここでは査定前に、準備しておくと高値がつくかもしれないポイントを4つご紹介します。
新品に近づける
商品の状態をチェックしたのち、可能なかぎり新品に近い状態にしましょう。まずは、表面のよごれをふき取ります。乾いた布で、優しくなぞるようにふき取りましょう。力を入れ過ぎると、逆に傷をつけてしまうおそれがあります。表面のよごれを取るくらいがちょうどよいのです。
みた目だけでなく、アイテムによっては匂いが付いていることも。たとえば、汗の匂いやタバコの匂いなどです。自分ではなかなか気づかない場合もありますので、友人や知人に確認してもらい、気になる場合は匂いを取るようにします。風の通しやすい場所に置いたり、消臭剤や消臭スプレーを使用したりすると効果がみられるでしょう。
売却タイミングを意識する
物によっては「売れる時期」があります。
「今話題の○○」としてメディアで紹介されたおすすめのグッズやSNSで拡散しているアイテムは価値が高くなります。常に最新の物に人気が集まるわけではありません。知名度の低いアイテムでも、時代の流れやユーザーの商品価値があがることで中古価格も変化します。
また、消費者の動きにも注目しましょう。クリスマスやお正月など、お祝いの日はプレゼントを購入する人が増えます。買取を依頼する際は、現状の物の相場を把握し何が売れているのか、今後の市場を予測する方法も高価買取を狙うポイントです。
付属品も一緒に査定
買取の際に付属品があれば一緒に査定にだしましょう。ブランド品ならギャランティーカード、骨とう品なら鑑定書などです。査定アイテムが本物であると証明できますので、高価買取が期待できます。
ホビーグッズの場合はアイテム単体ではなく、箱や使用説明書など購入時に付いてきた物も査定にだしましょう。一緒に買取ってくれますので、そのぶん査定がアップするでしょう。
複数の買取業者に見積もり依頼する
査定終了後、見積書を作成してもらいしましょう。見積書を依頼することは、とても大切なことです。買取業者によって査定ポイントが変わるため、ほかの業者に査定依頼すると、最初の買取業者よりも高い値が付く可能性は十分にあり得るのです。
たとえ、魅力的な査定額でもその場での買取は見送ってもらい見積書だけを作成。ほかの査定額もチェックするよう意識してみてください。複数の買取業者に査定をだすのは、面倒に思うかもしれません。しかし、高額で買取をしてもらうためには有効な方法ですのでぜひ参考にしてください。
こんな親孝行もある
親孝行の仕方は人それぞれです。実際に親孝行した人の体験談をまとめます。
両親の共働きによって、学校から帰っても一人寂しい生活。両親とのコミュニケーションはなくても、できるかぎりのことをしようと妹の面倒をみたり、お風呂を掃除したりしていたようです。生活を支えてくれる両親に自分が迷惑をかけてはいけないと、中学の頃に新聞配達のアルバイトを始めるように。少しだけ家計を助けていました。
高校進学後、苦しいながらも授業料を稼ぎつつ、部活や学業にも積極的に取り組みました。大学でも同様に、少ないお金を何とかやりくりしていくことに。両親に迷惑をかけたくないという気持ちも変わらず、自分のできることはやろうと強い意志がありました。社会にでてからは収入面に余裕ができたため、生活費はもちろん結婚式費用を自分で工面しています。
子どもの頃から大変な毎日を過ごしていたけれど、「ちゃんと一人立ちできた」ことがなによりの親孝行です。親孝行に大きな感謝は必要なく、自分が元気だということを両親に示してあげるのも大切。そして、両親をサポートしてあげるのも大切な親孝行です。
今までお世話になった両親へ感謝の気持ちを
親孝行についてご説明しました。両親への感謝の形は人それぞれです。
なかなか行動に移せない人は、両親に喜んでもらいたい気持ちが強いと思います。そのため「父の日」や「母の日」に何をしてよいか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。深く考える必要はありません。自分のできかぎりのことをしてあげましょう。
ご紹介した、不用品を売却して親孝行の資金にするのも1つのアイディアです。ぜひ参考にしてみてください。