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寄席に連れていく

寄席とは

落語のイメージが強い寄席ですが、実は寄席は落語だけではなくて漫才や手品、曲芸などさまざまな芸を楽しむことのできるのが特徴です。
両親と一緒に楽しい時間を過ごしたいというのであれば、一度寄席に連れて行くのがおすすめです。

寄席の語源は「よせせき」「よせば」「ひとよせせき」などと言われており、寄席が始まったのは1673年頃のことです。
庶民を対象にした娯楽の場として寄席の数は増えていき、19世紀前半には江戸だけでも寄席が130軒を超えますが、天保の改革によって15軒まで減ってしまいます。

しかしその後、失くなってしまうことはなく人気の高い娯楽場所として現代に至るまでも多くの人に愛されてきました。
日本の古き良き時代の楽しさを味わう格好の場所ですし、笑うことはストレス解消にもなるのでおすすめです。

予約の必要がない

寄席の大きな特徴は「予約の必要がない」ということで、毎日やっていますから思いついた時にいつでも行ける点がメリットです。
正午前から始まる昼の部と午後5時頃から始まる夜の部がありますが、ほとんどの寄席では入れ替え制がないので一日中観劇をすることもできます。

お正月を始め、季節によって公演スケジュールが変わることがありますので時間帯は必ず確認してから行くようにしましょう。
寄席ではいつも同じ演目を上演しているわけではなく、上席・中席・下席で出演者が変わりますから、お目当ての落語家がいる場合には必ずプログラムをチェックすることをおすすめします。

上席は毎月1日~10日、中席は11日~20日、下席は21日~31日と決まっています。
出演者はあらかじめ決まっていても、どの噺を誰がやるかは前もって知ることはできません。
寄席には「ネタ帳」というものがあり、ネタがかぶらないようにこれを見ながら出演者は当日の演目を決めることになっているからです。

寄席のマナー

寄席に行く際、特別におしゃれをしていく必要はありませんが、「着物割引」をしている寄席もあるので親子揃って着物で出かけるのもおすすめです。
ちなみに寄席では入場料のことを「木戸銭」と呼びます。
上野にある鈴本演芸場の場合、木戸銭は大人が2,800円、学生が2,500円、子どもは1,500円ですが、特別興行の際には少し割増になります。

寄席内では飲食は自由ですから、売店を利用してもいいしお弁当を作って持っていっても良い思い出になるでしょう。
お酒もOKですが、当然のことながら飲み過ぎるのはマナー違反です。
寄席ではいつでも好きな時に入場できますが、演目と演目の合間を選ぶといったマナーを意識すると寄席に来ている他の人も気持ちよく演芸を鑑賞することができます。