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住宅の定期点検

大掃除のついでに住宅の定期点検を実施

定年を迎えた後の両親が暮らしている家が買い家の場合、住宅を定期的に点検することが大切です。
離れた都道府県に住んでいる場合には頻繁に点検をしに行くことはできませんが、年末の大掃除の時やお盆休みなどを利用して、大々的な掃除と住宅の点検を行なってあげるようにしたいものです。
高齢になってくると日頃の掃除なども行き届かなくなり、換気扇や浴室などは汚れが溜まりがちですから、行った都度こまめに清掃をするようにしましょう。

マンションなどの集合住宅であればメンテナンスは比較的楽ですが、それでもベランダなどといった箇所はケアがおろそかになりがちです。
点検に行った際には、鳩のフンの被害がないか、ベランダの非常扉や非常階段はちゃんとアクセスできるかどうかなども必ず確かめてみましょう。
避難ハッチが開けられるかどうか、はしごや階段はちゃんと降りるかどうかなども確認してみることが重要です。

窓や扉の開閉は忘れずにチェック

家の点検で重点的に見たいのは、窓や扉の開閉チェックです。
建築されてから数年、数十年経っているマンションの場合には窓や扉の開閉が渋くなっている可能性もありますが、高齢になるとなかなかそういったことにも気がつかないことが多いものです。

居間や寝室の扉などはきっちり閉まらないと、冬場にすきま風が入って寒い思いをするだけでなく風邪をひくこともありますので、注意しなければなりません。
窓にしても、蚊が多いエリアでは網戸が付いているかどうかをチェックしましょう。
網戸が付いていない窓の場合には新しく付けるなどの工夫が必要です。
また、窓のすき間から雨水が中に侵入してきて内部に入り込み、湿気が蓄積して病気の元になったりすることもありますので、その辺りも点検することを忘れないようにしましょう。

扉に関しては玄関や部屋の扉だけではなく、クローゼットの扉も点検する必要があります。
マンションでは定期的に火災報知器や都市ガスなどの点検を行っていますから、クローゼットを開けたとたんに中に押し込んである衣類やシーツなどが雪崩のように落下してくるということのないよう、整理も代わって行うのをおすすめします。

壁紙に剥がれがないかどうかも確かめて

もう一つ必ず確認しておきたいのは、壁紙に剥がれがないかどうかです。
マンションでは天井の壁紙と壁の間にすき間ができることが多いのですが、これはクロスが収縮して起こる現象で、新築のマンションによく見られます。

放置しておくと見栄えが悪いのですが、専門業者にコーキング剤を使って修繕をしてもらえば新築のようにきれいになります。
窓の下の部分などは湿気によって壁紙が黒ずんだり剥がれてきたりすることもありえますが、こまめに細部を点検し早めに修繕をしておけば費用も最低限で済みます。