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親にお年玉をあげる

親にお年玉をあげるのはあり?

お年玉というと、毎年お正月に年長者が子どもにあげるものという考えがありますが、中には親にお年玉をあげるという人もいます。
某アンケートサイトが全国の20〜60代の男女約1,350名を対象に行ったアンケートによると、親や祖父母などにお年玉をあげる予定があると回答した人は全体の9.0%、「機会があればあげたい」と考えている人は10.1%でした。

その一方で、「お年玉をあげる予定はない」と答えた人は63.9%に上りました。
お年玉をあげようと考えている人の多くは年収が700万円以上であることもアンケートの結果からわかっています。

年下の人にお年玉をあげるのではなく、年上である親にお年玉をあげるというのはそれほど多いケースではありませんが、よく考えてみれば悪い習慣ではなさそうです。
例え子どもが家長であっても親にお年玉を渡すのはNGなので「御年賀」として渡すべきだなどといった細かいしきたりなどがありますが、要は渡す側の気持ちの問題ですから、あまり固苦しく考える必要はないでしょう。

お年玉の起源

お年玉が始まったのは江戸時代だと言われており、もともとはお金ではなくてお餅を渡すのが習慣でした。
日本でお餅は古くは「魂」を象徴する特別な食べ物で、新しい年の始まりに年神様から一年分の魂を分けていただくものと考えられていました。
餅玉には年神様の御霊が宿るという信仰から、「御年魂」「御年玉」を家長が家族に分け与えたのが現在のお年玉の起源です。
ですから、昔のお年玉は子どもだけではなく家族全員に配るものでした。

お年玉がお餅からお金に変わり子どもにだけあげるようになったのは比較的新しい文化で、昭和30年代後半のことです。
ちなみにお年玉で渡すお金の金額は、奇数がいいと言われています。
また、お年玉は小さいポチ袋に入れるのでお札は三つ折りにして中に入れますが、この時お札の左側を最初に折るのが基本とされています。

親がお年玉を受け取ってくれなかったら

親にお年玉を渡したけれど、「自分の子どもからお年玉をもらうわけにはいかない」と断られた場合、違う形で渡せばそれほど気を遣わせることもありません。
例えばお正月に食べるものやお酒などのような、別のものを差し入れするのもいいアイディアです。

ただ、せっかくお年玉を渡したのに渡した分もらってしまったなど、逆に手間をかけさせてしまうこともあります。
お年玉をあげたいという気持ちがあるのであれば、どこかに行った時のお土産や誕生日のプレゼントなどといった別の形で真心を伝えるほうがいいかもしれません。
親はいつまでも親ですから、お年玉をもらうよりは「あげる」立場でいたいものなのかもしれません。