食事はコミュニケーション
親孝行というとプレゼントを贈る、一緒に旅行に出かける、食事券をプレゼントするなどが一般的です。
父の日や母の日には、数万円以上する高額のプレゼントをする人も少なくありません。
親が好きなものをプレゼントして喜んでもらうのもいいですが、一緒に食事をするのもいい親孝行のひとつです。
食事というのは非常に大切であるにも関わらず、ぞんざいな食生活を送っているという人は少なくありません。
仕事が忙しくて料理をしている時間がないからと言って、毎日コンビニで食品を買ってきて、一人であわただしく食事を済ませる人も多いものです。
「親孝行をしたいけれど何をプレゼントしたら分からない」という人は、次回の父の日や母の日に一緒に食事をしてみることをおすすめします。
両親と食事をしてみると、両親がどんな食べ物が好きなのかがわからなくて愕然とする人も多いはずです。
親は子供の好きなものを作って食べさせてくれますが、子供の方は親に対してそれほど無頓着だということです。
ですから、「何が食べたい?」と親に話しかけることからコミュニケーションが生まれます。
親と食事できる回数
親を本当に大切にしたいと考えているのであれば、「あと何回一緒に食事できるのだろうか」と一度自分に問いかけてみることをおすすめします。
実家に帰ればいつでも母の手料理が待っているというのは単なる希望的観測で、母親が年をとれば手料理も作ってもらえなくなる日が必ず来るのです。
日本女性の「健康」寿命は2016年の厚生労働省の発表によれば、74歳ですから、74歳以降は介護が必要になると考えておいたほうがいいでしょう。
ですから、いつまでも母親の手料理が食べられると楽観していてはいけません。
親とあと何回食事ができるかを冷静に考えてみて、できるだけ早いうちに親孝行をしておくことが大切なのです。
どこで食事するか
両親と一緒に食事をすると決めたら、次はどこで食事をするか計画を立てましょう。
家で食事をするのか、それともレストランで外食をするのかを決めなければなりません。
レストランで外食をすれば料理をする必要もありませんし、両親との会話に専念することができます。
両親がこれまで食べたことのないタイプの多国籍料理のレストランに行くのも楽しいですし、和食の美味しい料亭でゆっくりとくつろぐのも悪くありません。
実家で一緒に食事をするのもいいアイディアで、こうすれば親が普段どのように生活をしているかを間近に見ることができます。
重いお鍋が持ち上げられない、台所に掃除が行き届かないところがある、窓の開閉がうまくできない箇所があるなどといったポイントは、実家で一緒に食事をしてみないと分からないものです。