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親孝行とお金

親孝行は無理のない範囲で

若ければ若いほど、親孝行はしたいけれど自分たちの生活だけでもいっぱいいっぱいで金額的には大したことはできないという人は多いのではないでしょうか。
親孝行というのはお金をたくさんかけたからといってそれだけ親が喜んでくれるというものでもありません。
大切なのはどのぐらいのお金を使うかではなくて、いかに思いやりがこもっているかです。

親の方でも子どもが自分たちの家計を削ってでも親孝行をしてほしいとは夢にも思っていないわけですから、出来るだけの範囲で親孝行をしましょう。
「お金をたくさん稼げるようになったら親孝行したい」という人もよくいますが、こまめに電話をする、休日には会いに行って家事を手伝ったり庭の草むしりをするといった単純なことでも十分な親孝行になるのです。

両親の結婚記念日などにどうしても思い出に残るプレゼントをしたいというのであれば、家計を圧迫しない範囲で贈れるものを考えるのがいいですね。
孫の書いた手紙や花束、両親の昔の写真をアルバム仕立てにしたものなどは高価ではありませんが喜ばれます。

意外なプレゼント

親孝行をするためには本人たちが何を欲しがっているか、何をしてほしいのかを具体的に訊いてしまうのがいちばんです。
せっかく高いレストランで豪勢な食事をごちそうしたとしても、高齢であまりたくさん食べれない、あるいは消化器系の疾患が気になって食事を存分に楽しめないというのでは親孝行も消化不良に終わってしまいます。

親にどんなプレゼントがいいか、どんなことをしたいかと訊いたときに「絵の教室に行きたい」「英会話を習いたい」といった意外な言葉が出てくるかもしれません。
絵画の教室代なら毎月数千円程度ですから、家計に無理をかけることなく費用を捻出できますし、親からしても趣味にできることが増え日々の生活が楽しくなるでしょう。

あるいは家の鍵がひとつだけで何となく不安がっているのがわかったら、ディンプルキーの新しい錠前を付けてあげるのも立派な親孝行です。
また、退職した後の両親なら何か社会に貢献できるような機会を欲しがっていることもよくあります。
こんな場合にはボランティアを紹介してあげる、あるいは一緒にボランティアに参加するのもいい親孝行になります。

親との会話を大切にすることで何が本当の親孝行になるのかがわかってくるはずです。

自分の気持を言葉にして伝えることも大切

「子どもの頃に○○に連れて行ってくれた思い出が楽しくて忘れられない」といった、楽しかったりありがたいと思ったりしたことを素直に告げるのも親孝行のひとつの方法です。
お金をかけなくても行える親孝行はたくさんありますので、一度立ち止まって親子でゆったりと過ごす時間を持ちたいものですね。